Hamlet 「ハムレット」(Oxford Bookworms)

シェイクスピアの代表作「ハムレット」を英語初心者にもわかりやすい戯曲にリトールドした一冊。

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「ハムレット」書籍情報

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「ハムレット」感想

言うまでもなく、シェイクスピアの悲劇中もっとも有名な作品のひとつを、リトールドしたものです。脚本形式になっており、ト書き部分がイタリック文字になっています。💿CDつきの本もあり、CDは台詞部分が収録される劇形式の録音です。控えめながら効果音なども入っていて、単純な朗読よりも臨場感があって楽しめます。この本については、CDつきバージョンをお勧めします。

レベル2で、脚本形式なのでどんどん読み進めることができるでしょう。オリジナルの英語は非常に古いので、英語入門者には歯が立ちませんが、このリトールドはけっこう古典を楽しめるようにできています。CDでオフィーリアがうつろに歌う部分も悲しい😥。

原文と、リトールドの違いを第一幕第一場の最後の部分で味わって下さい。原文のコッテリした劇的な口調が好きな方には物足りないでしょうが、初心者には意味不明の詩的表現があっさりした文章に変わっていますので、ストーリーを追うのに苦労が少ないでしょう。

オリジナル

But, look, the morn, in russet mantle clad, Walks o’er the dew of yon high eastward hill:
(だが見よ、茜色のマントを着た朝が、露を踏みしめてあの東の丘を歩いてくる)

リトールド

It’ll be morning soon.
(もうすぐ夜が明ける)

有名なセリフがなくなったのは悲しい人もいるでしょうが、”To be or not to be …” の方は残されていますので、ご安心を😀。

登場人物

  • Hamlet, デンマーク王子
  • Claudius, 現デンマーク王、Hamlet の叔父
  • Gertrude, デンマーク王妃、Hamlet の母 Claudius の妻
  • Polonius ,デンマーク王国侍従長
  • Laertes, Polonius の息子
  • Ophelia, Plonius の娘
  • Horatio, Hamlet の親友
  • Rosencrantz と Guildenstern,  Hamlet の若き日の友人
  • Bernardo, Francisco と Marcellus,  城の護衛 墓堀り人

 

「ハムレット」あらすじ

デンマーク王の父親を失った王子ハムレット。叔父のクローディアスが王位につき、ハムレットの母親はこのクローディアスと再婚する。ハムレットは、父の死と母の急な再婚に、ふさぎこむ。父の亡霊が城壁に出てくるという話を聞いたハムレットが会いに出かけると、父の亡霊は、叔父のクローディアスが自分を毒殺したことを告げ、ハムレットに復讐を要求する。

ハムレットは復讐の意図を悟られぬように狂ったふりをする。侍従長ポローニアスは、ハムレットの狂気の原因は自分の娘オフィーリアとの恋愛が原因だと誤解し、オフィーリアに話をさせるが、ハムレットは冷たくあしらう。ハムレットは劇を利用して、叔父のクローディアスが父を殺したと確信を持つ。

ハムレットが母(王妃)と話しているとき、その会話を侍従長ポローニアスがカーテンの影から盗み聞きしている。ハムレットはそれを叔父のクローディアスと勘違いして刺殺する。

オフィーリアはハムレットの変貌と父の死に狂って死ぬ。ポローニアスの息子レアティーズはハムレットに対して父と妹の復讐を誓う。

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